老後資金の貯め方!50歳からの資産運用はNISA口座の活用

NISAの活用法

 

 

表題では「50歳からの資産運用はNISA口座の活用」となっているわけですが、そもそもNISAという制度は、将来に向けて家計における安定的資産形成を促進、支援する目的の制度です。まあ従って非常にもっともな表題なのです。

 

一般的には60歳定年ですから、現在50歳の人が以後働いて給料をもらいながら資金運用できる期間というのは、あと10年になるわけです。いや、10年しかないのです。それだけに、50歳からの資産運用期間は、できるだけ効率よく運用することを考えることが重要です。

 

NISAの場合、日本に住んでいる20歳以上の人なら利用でき、年間120万円の枠内なら、自分が購入したいタイミングで、株式や投資信託を購入することができます。そして、購入した年から最長で5年間、収益が非課税になります。5年以内に売却して損益を確定して現金を引き出すこともできます。

 

購入した銘柄を5年以上経っても持っていたい場合は、その後は課税口座に移すことになります。この場合は、移した時点の価格が課税口座での買値となるので、その後の損益課税の根拠になります。大きく理解するとこうした流れです。

 

実際にNISAを利用する手順ですが、まずは、NISA専用口座を開くことになります。これは銀行、証券会社などで金融機関のNISA口座といういわゆる非課税口座をつくることです。この口座は一人につき1口座だけつくることができます。銀行と証券会社両方にそれぞれ1口座ずつというのはできません。

 

非課税枠内の未使用分を翌年に繰り越すこともできません。現在、既に保有している上場株式もNISA対象にはできません。NISAはあくまでもビギナー向けです。つまり、NISAは新規購入の上場株式、株式投資信託を対象としています。

 

各金融機関によって購入可能なNISA商品はやや異なりますから、これは注意が必要です。投資信託の場合は、証券会社や銀行など金融機関で取り扱いますが、株式だと証券会社しか扱いません。自分が投資をしたい金融商品があらかじめ決まっているのなら、事前に開設を予定している金融機関で扱っているかどうかについて確認しておく必要があります。